会社や仕事との距離感が同程度の夫婦だと一緒に生活を運営するのがとても楽

仕事をしていれば楽しくて、いまの課題の明確化やアイディア創出、実行や検証に時間とエネルギーを使います。

仕事が進んで行く、相手の動きを見越して出したパスからゴールが決まったときのような快感や醍醐味を次から次へ得たいものの、現在の子ありのぎりぎりな生活運営を考えると、どうしても仕事の優先度合いが低くなります。

 

会社や仕事との距離感が夫婦ともに同じくらいだと、生活の運営がしやすいです。例えば日常生活では、子どもが病気になったときの休み方、子どもの送り迎え、家事の分担や手抜きなど、アドホックでは友人親類との関係構築のための集まり、家族旅行(のための休暇取得)など、仕事や私生活への時間やエネルギーをふたり揃って同じ程度に配分できるからです。

 たまたま私たちは夫婦とも、それぞれ日本企業や外国企業で日本人や外国人と働いていて、外国人の私生活第一な働き方を目の当たりにしていたことが、いまの価値観につながっていると思います。

ガイジンはいい意味で適当で、娘の高校最後の部活の試合を見に行くから早退する、ペットの犬が病気だから休む、仕事後に18ホール回るから早朝勤務して午後3時には帰る、真相不明ながら夜遅くまでテレカンしていたからと昼前に出社する、としても、仕事が回っていれば周囲の人はそれを何事もなく受容していました。

 

そのような距離感が身近にあったためか、いま私たちは、仕事はどうにかなるから子どもの世話をなんとかしなくちゃ、とできるだけ早く帰るようにして、夜ご飯はほとんど揃って食べています。子どもが病気になれば、交代で半休をとって、やりくりしています。

かつては私自身寝食忘れるほどの程度で働いていた時期もあったり、旦那さんも子どもが生まれるまでは土日でもカフェで仕事をしていたりしたので、お互い仕事に対しこんな距離感になるとは想像できませんでした。

子あり生活の家事育児なんて、それに直面するまでどんなエネルギーが必要か想像しにくく、結婚前に家庭生活運営についてのふたりの価値観の確認をするのは難しいかと思います。ただなんらかの似た環境で過ごしたことがあると、互いの思考回路に違和感を生じず、意思決定の摩擦が少ないです。

 

いい夫婦の日なので、夫婦の話でした。